●一週間足らずでこれだけの動き!無関連とは思えない
ここ数日の新聞記事の見出しを追っただけでも、ワシらは激動の中にいて、選択を迫られているような気になる。買物するにも、カレシ選ぶのにも、そしてこれからの人生を楽しく生きるためにも、「見る目」を持ち、「正しい情報」を知る事が必須条件だ。
で、何が正しいかを判断するためには、片寄った情報ばかり見聞きしていてはイケナイわけで、テレビ、新聞、週刊誌、ネット、書籍、教科書と、あらゆる方向から見たり聞いたりしながら、その中でバランスをとりつつ我が道を行かねばならぬ。時には右に行き、また左にもどり、イソップのコウモリ的なアンテナを働かせつつ、それでも絶対に変わらないコアの部分、「殺し合わない事」「自由を奪う者には従わない事」。
戦前の日本や今の北朝鮮みたいに、言いたい事は言えない、国家が発表した都合の良い情報だけを押し付けられる、そんな社会には、絶対なって欲しくないよね!
「やだなあ、日本は民主主義なんだから、そんな風になるわけないよ。」
●心の問題
ところが、である。
3月13日、都教育委員会は、都立高校の卒業式で「君が代」を歌う際に起立しなかったクラスについて、「教員が適正な指導を行わなかったため」として、教職員への指導徹底を求める通達を出したのだそうだ。これまでにも「国旗と国歌」をめぐって、約300名の教師が処分されてきたと聞くが、今後は生徒にまで矛先が広がるのだろうか。しかも「通達」というのは事実上「命令」に等しいのだそうだ。確か6年前の国会では、政府は「心に立ち入って強制するものではない」って言ってたはず。いつの間にこうなったの?
「心の問題」とかで平然と靖国に行く総理も居るというのに、生徒の「心の問題」には指導が入るわけだ、まいったね。
●お上の言う事だけ信じていればよろしい。
3月14日に東京地裁は「記者が公務員から情報を得た場合、取材源の証言拒否は認められない。」と判断したのだそうだ。つまりマスコミの公務員への取材は犯罪行為になるらしい。で、官公庁にとって都合の悪い情報は国民が知ることが出来なくなるんだそうだ。ジャーナリズムによる権力監視が出来なくなるという事でもある。この件についてはあの櫻井よしこさんまでが「まるで独裁国家だ。」とコメントしている。
●やっぱり新自由主義
そして気になるのが「新聞の特殊指定見直し」&「教科書の特殊指定廃止」。
「特殊指定」・・・初めて意識して聞いた言葉だけど、新聞なら「誰でもどこでも同じ新聞を同じ価格で買えて、戸別に配達してくれる」今まで当たり前と思っていたこれが見直し→廃止されたら、各社の競争によって記事の公共性が薄れるかもしれないし、採算の合わない過疎地への配達が無くなるかもしれない。儲け優先は憲法で保障された「知る権利」を奪いかねない。また、教科書では「売り込みの規制」が緩和される。売り込むための贈答や接待、なんかがOKになるし、上限5万円だった広告費も自由になる。てことは、資金力のある大手出版社が競争で有利になるし、逆に良い教科書を作っていても小さい会社は生き残れないかもしれない。
過疎地では新聞読めず、小さい会社は潰れ、結果的に新聞や教科書の質が落ちて国民が馬鹿になる?権力者にはとても都合の良さげなこの流れ、う~ウサン臭い。
●愛国心と戦争はセットだね。
さらに。3月17日には「憲法改正」に向けた「国民投票法案」の記事が気になった。
与党は今国会で決着付けたそうだけど、そんな重要な事、さっさと決められてはかなわんよ。18日には「教育基本法改正」の記事。この二つの動きはセットなんだろうね。自民党は何としてでも「愛国心」を盛り込みたいように見える。そしてメインは戦争に歯止めをかけている「憲法9条」を変える事。それを与党多数のうちにやっちまおうって、ロコツだね~~~。
●仮想敵国、疑心暗鬼。やられる前にやってしまおう!
海外に目を向ければ、あいかわらずブッシュは「米国は必要があれば相手の攻撃前に武力を行使する可能性を排除しない。」とか言ってるよ。結局イラクにあるはずの大量破壊兵器はガセネタだったのにね。今は核開発問題で対立しているイランが「最大の脅威」なんだとさ。世界にとってはアメリカの暴走の方が「最大の脅威」だと思うのだが・・・。
でも、アメリカより中国や北朝鮮の方がコワくて、アメリカに守ってもらってると思ってる日本人は少なくない。特定アジアから核ミサイルが降って来る、武装したゲリラが海を渡って上陸してくる・・・こんな事考えたら、そりゃあアメリカ様に守ってもらうか自衛隊を軍にするかしないとコワくてやってらんない。でもちょっと待てよ?
●「反戦平和」を堂々と口に出来ない世の中なんて・・・
そんな世の中だから、「反戦平和」なんて訴えてるともはや「非国民」、有事に協力しない平和主義者が戦争をおこすなんて言ってる人もいるよ。え?いつ頃からそうなったの?そういやそんな法案もあったなあ。たしか、国民が「白装束軍団」や「玉ちゃん」に夢中になってる時に、あっさり可決してたんだよね。あの頃は平和が当たり前と思ってタラタラ生活してたなあ・・・。遠い昔の事みたいだ。
●「プチ逮捕」で黙らせろ
そういえば、遠い昔とは言わず中くらい昔に「ビラまき逮捕事件」があったよね。
今お玉さんの所で議論が盛り上がってるけど。去年の秋には、沖縄で反戦の座り込みをしていた僧侶が「公務執行妨害」で逮捕されてる。この事件は沖縄では大きく報道されたらしいけど、こちらではさほど報道されなかったと記憶している。
公安事件を手がける浅野史生弁護士はこの事件について、「起訴価値がない事件でも身柄を拘束し、家宅捜索をするのは活動自粛を狙ってのこと。処分保留もいつ起訴されるのか、と委縮させる効果がある。政府が共謀罪などの成立を急ぐ中、現場ではそれを先取りしているということだ」 と述べている。
今でさえこの現実なのだから、思想そのものを処罰出来る「共謀罪」など成立してしまったら、「戦争反対」なんて口にしたくてもコワくて言えなくなっちゃうんじゃないだろうか?
●これって悪趣味なSF?
国民から「声」を奪い、「愛国心」「国家」を強制し、「仮想敵国」を作る事で恐怖をあおり、
「規制緩和」で強いものはより強く、弱いものはより弱く、「知る権利」も「表現の自由」も奪われて、「情報操作」で都合の悪い事は耳に入らないようにしたうえで改憲の是非を問う国民投票、「9条は時代にそぐわない、日本も普通の国になろう」という言葉に騙された国民によって変えられた憲法の下で、一部の新自由主義者のもくろみ通り自衛隊は「海外派遣できる軍」に。さっそくアメリカからお呼びがかかり、侵略戦争のお手伝い。兵士が足りなくなって徴兵制に。イスラム過激派を敵に回した日本国内も無差別テロの矛先に。これはタイヘンな事になったと気付いた国民、声を上げようにもすべて法律でがんじがらめ、テレビも新聞ももはや大本営発表しか流さない。
まあこれは最悪の「シナリオ」だから、日本人はそれほど愚かじゃないし、政治家もそれほど非情じゃないし、未来もそれほど暗くはないだろう。と、信じたいよね。だったらオカシイと思った時点で声をあげないとイカン!と思うわけですよ。
●声をあげることは無意味じゃない!
暗い話ばっかりじゃ胃が痛むって人のため、朗報もあるよ。
東京地裁が出した時代を逆行する決定に東京高裁がNO!
「官公庁に不利な情報は内部告発や情報開示請求訴訟、マスコミの取材・報道で初めて明らかになる。その意味で高裁決定は国民の知る権利とそれを支える取材・報道の自由の重要性をあらためて示したといえる。」(飯田孝幸氏談)
東京高裁ナイス!そして地裁の決定が出た直後から激しく声を上げ続けていたマスコミの勝利かな?良かった。
あと、私も先日話題にした「PSE法」。坂本龍一氏らの呼びかけで7万人の反対の署名が集まったんだって。その結果、流れが少し変わってきた。(ヴィンテージ楽器だけじゃなくて、リサイクル品も助けてもらえると良いのだけれど・・・。)岩国の投票でも思ったけど、自分に無関係ではないと気付いた時、人々は大きな力を発揮するんだなあ。改憲、共謀罪、まだまだ「無関係」と思っている人は多いと思うけど、このエントリを読んで、実は日常生活とも無関係ではないんだよ~、声を出す事は無意味じゃないんだよ~、って事に気付いてもらえたらワタシはウレシイ。( ^ ^ )
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