「お目出度い私」2連発
その1 「道徳は趣味の一部です。」
いや~、最近外出する事が多くて、なかなかパソコンの前にじっくり座れないですよ~。
っで、昨日もちょい遠方まで出かけたたのだけど、若い人たちの親切にとてもいい気分になった。
満員電車で、腰の曲がったおばあちゃんに笑顔で席をゆずっていた「MILK」の布バッグを持った若い女の子。混雑する本屋のレジ前で「おさきにどうぞ。」と自然に声をかけてくれた学生さん。
こんなちょっとしたエピソードでも、シアワセになってしまう私はお目出度い?
と、いうのも、このまえディズニーランドに行った時、順番待ちに何食わぬ顔で横はいりしてくる子供がいたり、それ以前に大人がわれ先に順番をあらそう姿に閉口したり、小さい子供が植え込みを棒でつついて葉っぱを落としているのを注意するどころかその姿をケイタイ写真にとってるヤンママが居たり・・・。
なんか、こんなに「楽しい音楽の流れている楽しそうな場所」なのにもかかわらず、「蜘蛛の糸の話の中の、糸に群がって這い上がろうとする亡者の地獄絵図」を連想してしまったのだ。
で、これらのレベルの低い行為が、「若者は道徳心が無い、戦後教育に問題がある、教育基本法改正すべき」という流れを正当化させてしまうんだなあと、ゲッソリしていたあとだったので、昨日の若者達には後光がさして見えた。日本に未来はある!
私は「自由」が何よりも好きだから、自由を謳歌するために、社会の最低限のルールは守ろうと心に決めている。ルールを守るのも私の自由、人に親切にするのも「その人のため」にやってるわけじゃない。人に親切にすれば自分が「気持ち良い」からやっているだけだ。なぜ気持ち良いかといえば、相手の笑顔を見ると私もシアワセな気持ちになるから。まあ、極端な言い方をすれば、「道徳は趣味の一部です(爆)」
褒められたいとか、目立ちたいとか、宗教的な義務感とかでやってるわけじゃないもんね。ましてや、他人に強制されてやるもんでもない。
不良の多い学校ほど校則が厳しい、または校則が厳しい学校ほど見えないところで子供は悪くなるのではないか?と、学生時代思っていた。よく吠えて人に噛み付くので鎖でつながれっぱなしの犬みたいに・・・。
友達のところの犬は、とても賢くておとなしかったので室内でも庭でも首輪を付けられずに自由にしていた。
・・・そんな事を思い出した。
そんなわけで、私は決して「道徳」が嫌いなわけじゃないけれど、「道徳を強制せざるをえない世の中」は、あまり好きではないのである。
そんな思いから、「教育基本法改定には反対」ってエントリを立てたら、「反日Blogアンテナ」に載せられてしまった。(苦笑)
私は日本が大好きだし、反社会的行動もしていないので、何で自分が「反日」なのかピンとこない。
私が最も嫌うのは「殺人の正当化」と、「言論弾圧」と、「狂信的な思想の権力」なので、それらの全てを含んでいる「金正日」みたいのが一番いやだ。文化としての中国や知り合いの中国人は好きでも、「チベットを弾圧している中国」は好きじゃない。アメリカの人形や知り合いのアメリカ人は好きでも「ガセネタで戦争し続けているブッシュ政権」は大嫌いだ。当然「日本に原爆を落としたのは正しかった」なんて思ってる一部のアメリカ人も嫌い。
前回「共謀罪」に反対するエントリを書いたけど、この件に関しては「憲法改正・教育基本法改正支持」で「教育勅語肯定」的な立場の櫻井よしこさんも「こんな法案が通ったら、北朝鮮のようになってしまう。いったい、どんなつもりで暗黒社会につながる法律をつくろうとしているのか。左右を問わず、あらゆる立場の人の言論は保障されるべきだ。」とおっしゃっていて、全く同感。
私は「小泉政権」に批判的なことも書いているけれど、それは「ブッシュ政権の飼い犬」みたいな姿勢が日本国民を幸福にするわけがないと思っているからだし、9条改定に反対なのも、アメリカの言いなりになって自衛隊を海外派遣する事は絶対に間違っていると考えるからだ。
わざわざ敵をつくる事で得るメリットって何だろう?と考えた時、小泉さんがやってきたこと、小泉政権的なものがやろうとしていることは決して日本を豊かにしないと確信するからだ。
日本のアメリカ化を憂い、古き良き山村、漁村の風景に想いを巡らせる。
その部分では「三輪の某」さんとか、「よしりん」に近いかもしれないと思う事もあるくらいなのだ。
と、いうことは、やはり、「教育基本法改定には反対」のエントリーで、「戦前の天皇制」を批判したのが悪かったのか?「反日」と言われる理由が、それ以外に考えられない。
「反日Blogアンテナ」から覗きに来るお客様がけっこう多いので、コレ読んで「あなたのココが反日なのだよ。」と突っ込んでこられちゃうかなあ?「荒らし目的でない人限定」で、私を「反日」だと思う人の意見も、聞いてみたいと、ちょい思うのだけど。
・・・と言ってはみたものの、GW中も仕事で、ゆっくりと対応する時間がないかも。(^^;)
ともあれ、ブログでの盛り上がり、日弁連、ニュー民主、社民、共産とうまく連帯したお陰か、共謀罪の28日強行採決はなんとかまぬがれた。でも、GW明けには新たな動きがあるだろうから油断は出来ない。
教育基本法についても、もっと話し合う必要があるのは当然と思っていたら、昨日のフジテレビの「ニュースJapan」では、意外な事に賛否両方の意見が聞けておもしろかった。
「姉歯氏逮捕」や「ホリエモン保釈」の陰に隠れがちな「共謀罪」の話題を、あえて取り上げていたメディアにも大感謝。
その2 「藪の中」から「全体像」へ
さっき「蜘蛛の糸」を引用してふと気付いたのだけど、中学時代に読んだ芥川龍之介の短編は、その後の私のものの考え方に、案外影響を与えている。
その中でも特に「藪の中」。
一人の女性が強姦・殺害された事件を、複数の視点で物語る斬新な手法。それぞれの語り部の発言にはズレがあり、誰かが正しければ誰かが間違っているはずなのだが、それぞれが真実を語っているように書かれていて、一つしかない真実は藪の中、というお話。
私はこの小説を読んで以来、一つの事柄に対して、常にいろいろな立場になりきって、いろいろな方向から考えるクセがついてしまった。(だから「バイリニア」さんの視点など、大好きなのだ。ちなみに私の父は「極右」でした・・・。)
一方だけから見て「これは○だ」と判断しても、他方向から見たら実は「□」。だったらこの形は「円柱」。他方向から見て「△」だったら「円すい」。どこから見ても「○」だったら「球」。と、いうふうに。
身近な例では、近所のAさんとBさんが喧嘩して、私は両者から別々に相談を受けたりする。聞いてみると、お互いの言い分はどちらも正しく聞こえる事が多く、結局私はどちらの味方もしない。よくお母さん仲間の溝やご近所トラブルなんて話を聞くけど、幸いな事にそのような悩みを抱えた事は、一度もない。
職場でも、言葉足らずやボタンの掛け違いで敵対心を持っている二人がいるが、私はどちらとも親しかったりする。
別にこれらは「八方美人」や「日和見主義」や「事なかれ主義」でやっているわけでなく、「藪の中」のクセで、どっちの気持ちもわかってしまう私がいるのだから、しょうがない。
たとえ「真実は一つ」だとしても、「私は絶対に正しい」と思わないのも、そのためである。
最後に、幼少時の私が影響を受けた仏教のたとえばなしをひとつ。
目の見えない人数人に、「象」を触ってもらう。耳を触った人は「これはうちわのようなものです。」と答え、お腹を触った人は「これは太鼓のようなものです。」と答え、しっぽを触った人は「これは縄のようなものです。」と答える。
3人の答えは、どれも正しいのだけど、「象という全体像」までは行き着かない。
「目覚めていない人は物事の全体を把握できない」というたとえばなしなのかも知れないけど、一歩前進して、3人でお互いの意見を交換し合って総合的な判断をしてみれば、「象」という一つの答えが、その後出てくるかもしれない、と、思ったりもする。
そして、未来の「政治」や「国と国との関係」が、そのようなものであってくれたらいいなあ、などと漠然と考えている、やはりオメデタイ私なのである。(その「お目出度さ」が反日なんだ!って突っ込まれたら、ぐうの音も出ませんけど・・・。)
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コメント
わかりやすい言葉でてきぱきと書かれているこの記事、とても気持ちよく読めました。いい記事をありがとうございます。
私もこういう文章を書きたいと常々思っているのです...けど。(笑)
で、ぷらさんのこの記事を反日だと言う人がいるのなら...
「わ た し も 反 日 だ 、 文 句 あ る か !」
とわたしも言ってやります。
投稿: 村野瀬玲奈 | 2006年4月30日 (日) 19時24分
TBありがとうございます。あと、ちょっと取り上げてくれてそこも感謝です(^^)m
さて、ここのブログがどころからか「反日認定」されてしまったようですね。何でここのブログが反日なのか、私もよく理由が分からないです。強いて言うのなら「戦前の日本」と「今の北朝鮮」を同列に論じているところですかね・・・・?同じ系列で『篠原静流の愛国アンテナ』ってのもあるらしいですが、そこの基準もよく分からないです。
投稿: バイリニア | 2006年4月30日 (日) 23時04分
あ、バイリニアさん、こんばんは。今、共謀罪反対のアクションで忙しくて、なかなかバイリニアさんのブログをじっくり読んで意見を書く時間がありません。いずれ落ち着いたときにまた。
投稿: 村野瀬玲奈 | 2006年4月30日 (日) 23時42分
村野瀬さん、
> 私もこういう文章を書きたいと常々思っているのです...けど。(笑)
って、ぅわ~い、最高の褒め言葉だ~(^^)
> 「わ た し も 反 日 だ 、 文 句 あ る か !」
!!村野瀬さんのパンクな一面を垣間見て、うれしくなっちゃいました。これからも当コメント欄で弾けてくださいまし。
投稿: ぷら | 2006年5月 2日 (火) 20時05分
バイリニアさんいらっしゃい!
篠原静流さん、バイリニアさんのところにコメントしてた人と同一人物なのかな~?
何が「反日」なのか考える機会を与えてくれて勉強になりました。
村野瀬さんと同じく現在「共謀罪」モードに突入中、とおもったらバイリニアさんの新エントリーも共謀罪、お邪魔するしかない?!
(^^)
投稿: ぷら | 2006年5月 2日 (火) 20時19分
>村野瀬玲奈さん
はい。首を長くしてお待ちしております。ちょっと共謀罪についても書かしていただきました。
>ぷらさん
私のところでコメントしてくれた篠原静流さん、どうやら同一人物らしいですよ~。聞いてみたら教えてくださるんじゃないですかね?ぜひいらしてください~(~~)?
投稿: バイリニア | 2006年5月 2日 (火) 21時48分
おっ、今気がついた!
そちらのコメント欄、白熱してますね。
(つって、今日はもうねるです・・・)
バイリニアさんの「名行事」ぶりにも期待してます。(^^)
投稿: ぷら | 2006年5月 3日 (水) 01時11分
> そちらのコメント欄、白熱してますね。
これって、私のことかしら?
ただ、議論の前提で全く噛み合わないので、バイリニアさんの期待するバトルにはなりようがないかもね。
投稿: Looper | 2006年5月 4日 (木) 00時32分
Looperさんへ
全ては「歴史認識」の違いなんだなあ、といろいろな面で痛感しています。
己の無知を恥じる事も含めて・・・(^^;)
「真実は一つ」のはずなのにね。
投稿: ぷら | 2006年5月 6日 (土) 10時54分
突発的に遅ればせのコメント失礼。
> または校則が厳しい学校ほど見えないところで子供は悪くなるのではないか?と
私もそう思っていた、というか今も思っています。規則や法律なんてものは必要悪。少なければ少ないほどいい。そんなもので人間を規制しようと思ったら、必ずどこかに歪みが出てくるに決まってるよなあと思ってます……。
> たとえ「真実は一つ」だとしても
えーっと。「真実はひとつ」ではないです多分。真実は立場や思想や感覚によって違うと思う……。たとえばキリストに声を掛けられて立てなかった病人が立ち上がった。信仰者にとっては「神の御心による奇跡」でしょうし、無神論者にとっては「病は気から。病んだ心が癒されれば体の病も癒えることがある」……ということになるかも知れない。どちらもそう思う人間にとっては真実かな、と。
ただ、「事実」はひとつ。だから何でも「事実はどうであるか」から話を始めないといけないかな、などとも思っています。その上で、何を真実と思うかというお互いの感覚について議論していければな……とも。
投稿: 華氏451度 | 2006年5月10日 (水) 00時29分
う~ん、華氏さん、哲学的なコメントをありがとうございます。
むずかしすぎて即答できんかったです~。
(でも読んでくれてウレシイのだが)
で、自分の文章も含めて何度も読み返してみて思ったのですが、私が本文で使っている「真実」は、華氏さんのおっしゃる「事実」とイコールです。(たぶん。)
で、辞書を引いてみた。
「真実/飾ったり偽ったりしない本当の事」
「事実/実際にあった事柄で誰も否定する事の出来ないもの」とありました。
つうことは、私が単に言葉の使い方を間違えていたのだ~~~(TT)
> だから何でも「事実はどうであるか」から話を始めないといけないかな
というメッセージを、エントリーに込めたつもりだったのです。なので、基本的な考え方が華氏さんと同じだと思います。(^^)
投稿: ぷら | 2006年5月14日 (日) 18時16分
ぐわ。て、てつがくてき(笑)。変な突っ込み入れた感じでスミマセン。
ぷらさんの文章は「自分の言葉」で書かれているから、読んでてとてもわかりやすい。というか、すっとこちらに入ってきます。いや、私もこういう文章書いてみたい。でもキャラが違うんで、真似したらぎくしゃくするだけなんで控えてます……。
投稿: 華氏451度 | 2006年5月15日 (月) 23時44分
華氏さんへ。
へへ・・・。自分の文章って、実はあんまり自信ないんです。書きたいことを箇条書きにして、あっちやこっちゃ入れ替えているうちに、ホントに言いたい事がわからなくなっちゃう事もままあるんですよ。(ボツ多し)
お習字とかで、何回も書き続けてると「あれ?この字ってこんな形だったっけ?」って思ってしまう事がある。ちょうどそんな感じ。で、一日寝かせてみたり、発酵させたりして、やっとこさ人前に出せるものになるのです。たま~にスラリンコ~♪と書ける時もあり、そういう「降って来た」ようなやつのほうが評判が良いかもしれません。
ほめられると、やる気満々になるので、
これからも、ヘンな事書くかもしれないけれど、沢山突っ込みをいれて、ちょびっと褒めてください。(^^)
投稿: ぷら | 2006年5月16日 (火) 00時56分